高圧洗浄機とは、水に圧力をかけて噴射し、汚れを落とす機械です。テレビでも家庭用の高圧洗浄機のコマーシャルを見かけますので、ご存じの方も多いはずです。
この高圧洗浄機を、工事完了後の清掃などに使いたい場合、所有している数が足りなければレンタルなどを検討することもあるでしょう。その場合は、どのようなことに注意が必要なのでしょうか。ここでは、家庭用から業務用まで、高圧洗浄機の種類や、作業にあたっての注意点などを解説しましょう。
目次
高圧洗浄機の種類
高圧洗浄機は、給水した水をモーターで圧力をかけて噴射し、汚れを落としていきます。ですから、高圧洗浄機の種類は、給水方法と使用されているモーターなどの動力源で変わります。
高圧洗浄機の給水方法
高圧洗浄機の給水方法は、水道の蛇口と本体をホースでつなぐ「外部吸水式」と、タンクやバケツ、浴槽などから水を吸い上げる「自吸式」の2種類があります。
ここでは、高圧洗浄機の給水方法について、それぞれご紹介しましょう。
・外部吸水式
外部吸水式の高圧洗浄機は、高圧洗浄機のホースを水道の蛇口とつないで給水します。水道の圧力だけでは足りないので、モーターでさらに圧力をかけて噴射します。
・自吸式
自吸式の高圧洗浄機は、水を入れたタンクなどから水を吸い上げて、モーターで圧力をかけて噴射します。本体にタンクがついている場合もありますが、サクションホースを使用することで、バケツや風呂などから水を供給できます。
高圧洗浄機の動力源
高圧洗浄機の動力には、「電気式」と「エンジン式」があります。家庭用の小型の物は電気式が多く、静音性に優れています。工場や屋外で使用する物はエンジン式が多く、パワーや耐久性に優れています。ここでは、動力の違いについて説明します。
・電気式
電気式は、動力にインダクションモーターか、ユニバーサルモーターのどちらかを使用しています。
インダクションモーターは、周波数を50Hzか60Hzのどちらかに固定した設計のモーターで、耐久性の高さと静音性に優れています。
ユニバーサルモーターは、50Hzと60Hzのどちらの周波数でも使えるモーターです。インダクションモーターの高圧洗浄機に比べると耐久性はやや劣りますが、価格は安価です。
・エンジン式
エンジン式には、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンを使った高圧洗浄機があります。どちらも、電気式に比べるとエンジン音が大きくなりますが、電源のない屋内でも使用が可能です。
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンは耐久性に優れ、水圧も非常に高いという利点があります。ディーゼルエンジンはおもに、工業用の大きな高圧洗浄機に使用されています。
高圧洗浄機をレンタルする前に注意したいこと
作業効率を考え、圧力の強い高圧洗浄機を使用する際は、水の飛び散りや洗浄面の破損に注意が必要です。特に、レンタルなどで初めて高圧洗浄機を使う人であれば、なおのこと注意すべきでしょう。
ここでは、高圧洗浄機を使う際に注意したいことをご紹介します。
■高圧洗浄機の種類と注意点
高圧洗浄機の種類 | 注意点 |
外部吸水式の高圧洗浄機 | 水道の近くでないと使えない |
自吸式の高圧洗浄機 | 吸い込みの高さ制限に注意 |
電気式 | 耐久性が低い |
エンジン式 | エンジン音が大きい |
自吸式の吸い込み高さ制限に注意
自吸式の高圧洗浄機は、サクションホースを使用することで、バケツや風呂などから水を供給できますが、使用する際は、吸い込みの高さ制限に注意しなければなりません。これは、本体と水の高さに高低差があると、水を吸い込まなかったり、吸い込みが悪くなったりするからです。
吸い込みの高さ制限の基準となるのは、水面の高さではなく、自吸用のサクションホースの一番高いところです。つまり、吸い込みの高さ制限が70cmの場合、高さ90cmのドラム缶に入れた水を自吸するときは、サクションホースがドラム缶のふちをまたぐので、水を吸い込めない、または吸い込みが悪くなります。
家庭用の小型高圧洗浄機であれば、手で持ち上げたり、台に載せたりして高低差を減らせます。しかし、工業用の大型の高圧洗浄機は本体の高さの調整が難しいので、水を入れるタンクや容器自体の高さを低くする必要があります。自吸式の高圧洗浄機を使用する際は、高さ制限を事前に確認しましょう。
水の飛び散りに注意
高圧洗浄機は、水に圧力をかけて噴射して汚れを落とすので、細かい水の粒が洗浄面にあたって跳ね返ります。この跳ね返りが曲者で、威力が強ければ跳ね返りも強くなります。また、跳ね返った水は、洗浄面の汚れを含んでいます。ですから、高圧洗浄機を使用する際は、周辺への飛び散りに対して注意するとともに、作業者も作業着やカッパなどを着用しましょう。
マンションなどの集合住宅で、ベランダを高圧洗浄する際は、隣接している住宅に汚水が跳ね返らないようにご注意ください。また、マンションの管理規約で高圧洗浄機の使用が禁止されている場合もありますので、事前に確認しましょう。
強い圧力に注意
高圧洗浄機は水に圧力をかけて噴射するので、パワーが強ければ一気にきれいになります。ですが、強い噴射で洗浄面そのものが削れたり、破損したりする場合もあります。
例えば、古いブロック塀は表面に穴が開くことがあります。家の外壁も同じで、強い噴射で汚れを落としたものの、保護しているコーティングまで削り落としてしまう場合があります。外壁塗装の業者が、高圧洗浄機で壁を洗浄するのは、塗装前の下処理として汚れや古いコーティング剤、塗料を削り取るためですから、コーティングした後に高圧洗浄機で洗浄してはいけません。
高圧洗浄機のユニークな使い方
高圧洗浄機は、家の掃除や自家用車の洗車、トラック・建設機械の作業後の汚れ落とし以外にも、ユニークな使われ方をしています。ここでは、その一例をご紹介しましょう。
黒ずんだブロック塀やお墓も洗浄
黒ずんだブロック塀を高圧洗浄機で洗浄すると、たわしや歯ブラシでは落ちなかったコケなどの汚れも落ちます。また、墓石に使うと、高圧洗浄機で噴射した水の細かい粒が、ブロックなどの細かい表面に入り込んで、見違えるようにきれいになります。
最適な高圧洗浄機をJukiesでレンタル
高圧洗浄機の種類によって、外部吸水できるタイプ、タンクや水槽から水を吸い上げられるタイプ、そしてその両方ができるタイプがあります。また、モーターの種類によっては周波数も異なります。ですから、高圧洗浄機をレンタルする際は、給水場所や電源の有無などを確認し、最適な高圧洗浄機を選びましょう。
高圧洗浄機をレンタルする際は、小型の物から大型のディーゼルエンジン式の物までそろっている、Jukies(ジューキーズ)をご利用ください。
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