建築、土木の相棒!ダンプトラックの種類や分類を知る

建築、土木の相棒!ダンプトラックの種類や分類を知る

傾斜可能な荷台や油圧機などを架装したダンプトラックは、土砂や砂利、合板、骨材などの輸送に使われることが多い重機です。ダンプトラックは、種類や分類が細かいため、レンタルをする際は何を借りたらいいのかわかりにいくいかもしれません。 ここでは、ダンプトラックの基本や種類、タイプなど、レンタルをする際に参考になる情報をまとめてご紹介します。

ダンプトラックとは?

ダンプトラックは、通常のトラックに傾斜可能な荷台や油圧機などを架装した重機です。この架装により、土砂や砂利、合板などを運搬するだけでなく、簡単に積み下ろしができます。

運用上、最も注意したい点は、トラックの過積載になります。過積載とは、最大積載量を超えて荷物を載せて運転することです。これは、道路交通法違反であるばかりでなく、ブレーキの利きが悪くなったり、タイヤの破裂や荷物崩れが起こったりする原因となるなど、交通事故につながるおそれがあります。また、道路にダメージを与えることもあります。

過積載が発覚した場合、運転手はもちろん、業務を指示した事業者にも罰則が科せられます。ダンプの荷台下には、積載量を計測できる自重計の設置が義務付けられていますので、荷物を運搬する際は、過積載となっていないか必ず確認しましょう。

2つに大別できるダンプトラック

ダンプトラックは、荷台を後方に傾けられることから、荷物を下ろすときに手間がかからず、その便利さから作業現場で広く使用されています。また、作業の用途に合わせてたくさんのタイプが存在していますが、土砂や砂利などを運ぶ「土砂ダンプ」と、おもに軽量の産業廃棄物を運ぶ「土砂禁ダンプ」の2つに分類することができます。

土砂ダンプ

土砂ダンプは、名前のとおり土砂を運ぶために多く利用されるダンプカーです。実際には、土砂だけでなく砂利や合板、骨材なども運搬します。
土砂を運搬するダンプカーは、国土交通大臣の認可を経て、「表示番号」を取得する必要があります。

土砂禁ダンプ

土砂禁ダンプは、別名「深ダンプ」や「チップダンプ」「ファームダンプ」 と呼ばれ、名前のとおり土砂を運んではいけないダンプカーです。
この土砂禁ダンプは、おもに軽量の産業廃棄物を大量に運搬することを目的としており、荷台を囲う「あおり」という部分を高くしています。このため、軽い物を大量に運ぶだけなら問題ありませんが、重い土砂を載せると過積載となることがあり、最大積載量を超えてしまいます。
土砂禁ダンプは国土交通大臣の認可は必要ありませんが、「土砂等を運搬する大型自動車による交通事故の防止等に関する特別措置法」という、いわゆる「ダンプ規制法」による「土砂等運搬禁止」の表示義務があり、車検に記載されるほか、車両の後方や側面にステッカーやペイントで表示します。

使用目的に合ったダンプトラックのタイプを選ぼう

ダンプトラックは、荷台部分の形状と機能によってさまざまなタイプがあります。実際にダンプトラックを使用する際には、どのタイプが適切か判断する必要があります。
ここでは、ダンプトラックのおもなタイプを紹介しましょう。

スタンダードな「リアダンプ」

リアダンプは、土砂や砂利、産業廃棄物など、何でも運べるスタンダードなダンプトラックです。ただし、リアダンプには土砂ダンプと土砂禁ダンプがありますので、適切な種類を選ぶ必要があります。

石や岩を運ぶなら「強化ダンプ」

石や岩などの固い物を運ぶのに適しているのが強化ダンプです。強化ダンプは荷台の床板が強化されているため、石や岩などの固い物を下ろすときに床板を傷付けにくいメリットがあります。
土砂に石や岩などが多く混じっているようなら、強化ダンプを使ったほうが安心でしょう。

小型重機の運搬にも便利な「ローダーダンプ」

ローダーダンプは、荷台を傾斜できるだけでなく、スライドさせて地面に着地することもできます。そのため、小型の重機を荷台に載せて運び、地面に下ろすことも楽に行えます。土砂禁ダンプではないので、土砂を運ぶことも可能です。

荷台を3方向に傾斜できる「3転ダンプ」

3転ダンプは、荷台を後方、左右と3方向に傾斜できることが特徴です。狭い道や道路の路肩など、作業場所を選ばずに使えるのがメリットです。

土砂こぼれが心配ならコボレーン付き「リアダンプ」

リアダンプは荷台が後方に倒れるダンプトラックです。この荷台側面のあおり部分にコボレーンという飛散防止装置のシートを取り付けたのがコボレーン付きリダンプで、コボレーンが土砂こぼれを回避する機能を果たします。コボレーン以外に、クイックと呼ばれる自動開閉シートが活用されることもあります。

大きな荷物を運ぶなら「Lゲートダンプ 」

コンクリートやアスファルト、石炭がらなど、大きな荷物を運ぶならLゲートダンプが最適です。通常のダンプトラックと異なるのは、車体後方に取り付けられた開閉部「リアゲート」の部分です。通常のダンプダンプトラックでは上側が固定され下側が開くようになっていますが、Lゲートダンプではリアゲートの下側が固定されて上側が開く作りになっています。そのため、開口部分の高さ制限がなくなり、通常のダンプトラックでは難しい大きい荷物を下ろす際ことが可能です。

重量のある荷物を運ぶなら「ユニックダンプ」

運転席と荷台のあいだにクレーンがついているダンプトラックが、ユニックダンプです。これは、ユニック車に似ていることが由来で、「クレーン付きダンプトラック」とも呼ばれます。鉄やコンクリートなど、重量のある荷物を載せるときにクレーンが役立ちます。

ダンプトラックのレンタルならJukiesにお任せください

ダンプトラックは用途によってタイプが異なるため、そのときの目的に合った車両を都度レンタルするのが最適な方法ではないでしょうか。Jukies(ジューキーズ)では、さまざまなタイプのダンプトラックを、多数ご用意しています。必要になった際には、すぐにレンタルできるJukiesをご検討ください。

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