重機活用の解体現場!最適なブレーカーを選べば作業時間の短縮が可能

解体作業を効率化するために、ブレーカー選びはとても重要です。
いつまで経っても破砕できないコンクリート柱や基礎。これらを効率よく壊すには、最適のブレーカー選びと、ブレーカーを上手に使う知識が必要です。

ブレーカーとはどんなものか

ブレーカーとは、ユンボの先端に付けるアタッチメントパーツで、チゼル(のみ)を連続的に打撃し、舗装道路の路面やコンクリート建造物の解体、岩塊の小割、岩盤掘削等に使用する重機です。

小型ブレーカー、大型ブレーカー、ジャイアントブレーカーとサイズバリエーションが豊富で、サイレントジャンボブレーカーや超低騒音などの環境対策タイプがあります。
簡単な作業パーツですが、大きな力で連続使用する場合が多いため、消耗や破損がおきやすいアタッチメントです。そのため、次のポイントに注意して使用しましょう。

ブレーカーを使用するときの注意点

① 作業前点検を行う際
・取り付けピンのストップリングの脱落はないか
・スルーボルトの緩みや破損はないか
・ブレーカー本体からの油漏れはないか
・ホースやホース金属部の外傷や油汚れはないか
・各部のボルトやナットは緩んでいないか
・フロントヘッドにグリスは給油したか(2時間毎にグリス給油)
・ロッド部の異常な油漏れ、異常摩擦、亀裂、大きなガタツキはないか
・油圧ブレーカーモードに設定しているか

② 作業前にならし運転をする際
・慣らし運転を行って、作動油を温めたか
・このときにホースの揺れや異音に注意しているか

③ 空打ちはダメ
・破砕したら、すみやかに停止しているか
・ブレーカーを傷つけないために空打ちはしていないか

④ 連続打撃は30秒まで
・ロッドを異常に消耗させないために、同じ場所を長時間打撃していないか
・30秒以上の連続打撃はしていないか
・割れないときロッドを当てる位置を変えたか

⑤ 斜め打ちもダメ
・水や泥の中での破砕作業はしていないか
・ブレーカー内部に水や泥が入らないように角度を調整しているか
・クレーン使用時の作動は禁止しているか

⑥ こじり作業は禁止
・ロッドやフレームの破損につながるこじり作業はしていないか

ブレーカーを扱う場合、資格は必要なのか

ブレーカーを使用するためには、車両系建設機械(解体用)運転技能講習を終了する必要があります。
この技能講習を終了するとブレーカーに加えて、鉄骨切断機、コンクリート圧搾機、解体用つかみ機を運転することができます。比較的取得しやすい技能講習なので、多くの方が所持されています。
また、取得されていない方は、下の表で講習時間をお確かめください。

車両系建設機械(解体用)運転技能の講習時間

ブレーカーのレンタル

運転技能講修了者も多く、解体現場での必需品ブレーカー。
さまざまなサイズがあるので、最適なサイズで効率的に作業を進めては如何でしょうか。
取り付けるユンボの機種により、接続できるものとできないものがあり、注意が必要です。目的のブレーカーがあるか、Jukiesでもご確認ください。

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