重機で作業するにはどのような免許が必要?

こんにちは。Jukiesライターチームです。

重機とは、一般的に建設機械と呼ばれている物で、おもに土木、建設、運搬作業などに用いられる大型機械のことを指します。また、クレーンやブルドーザーなどを指す言葉として、重機や建機とも呼ばれる場合もあります。

しかし、これら重機には、それぞれ作業内容ごとに資格や免許が必要となっており、レンタル担当者がオペレーターのいない重機を借りてしまうミスが起きるかもしれません。

ここでは、重機関連の資格にはどのようなものがあるのか、また、講習にかかる日数や時間の目安についてご紹介します。

重機の免許における技能講習の目的

重機や建機と呼ばれる建設機械は、さまざまな現場作業で使われる特殊な車両です。これらは、作業する内容に合わせて免許を取得する必要があります。また、作業するための資格と、重機を移動させるための資格は異なります。

では、どうして重機や建機を運転したり、操作したりするためには、免許や資格が必要なのでしょうか。これは、1972年10月に施行された労働安全衛生法に基づき、労働災害を防止するため、建設機械の運転業務といった危険な作業に従事する者に、技能講習などを修了する必要があると定められているからです。

ですから、公道はもちろんのこと、工事現場などの私有地でも、免許や資格を持っていない者が建設機械の操作を行うと罰則があります。

また、交付された修了証は、作業の際には携行する必要があります。作業時に携行していない場合は罰則の対象になる場合があります。罰則は以下のとおりです。

事業主:6ヵ月以下の懲役、または50万円以下の罰金
作業者:50万円以下の罰金

重機の免許や資格については、同じ重機の種類でも携わる作業で異なったり、高さや容量などで異なったりします。免許や資格は、重機メーカーの教習所や団体の技能講習会で取得することができます。

ここでは、おもな重機を作業するために必要な資格を取得するための方法をご紹介しましょう。取得にかかる受講時間の目安も記載しますので、参考にしてください。なお、受講時間については最長の場合を記載しています。すでに取得している免許や資格がある場合や、実務経験の有無で受講時間が変わる場合がありますので、受講時にご確認ください。

車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習

車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習は、トラクターショベル、ブルドーザー、パワーショベル、バケット掘削機などを使用する場合に受講が必要です。受講条件は、運転免許証があれば問題ありません。

時短できる受講要件に該当しない場合、受講時間は最長で38時間となります。自動車の運転免許証のように、空いている時間に講習や技能講習が受けられるわけではなく、指定された日程の連続5日間の受講が必要になります。なお、受講日程に土日を含める場合もあります。大型特殊免許を取得している場合など、優遇される受講要件に該当していれば14時間(2日間)で取得が可能です。

車両系建設機械(解体用)運転技能講習

車両系建設機械(解体用)運転技能講習は、油圧ショベルなど「車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習」で操作可能な機械の中で、「解体用のアタッチメント」をつけた物が対象となります。建設業の中でも解体工事業や産業廃棄物処理業、自動車解体業などに従事する場合に受講が必要となります。

車両系建設機械(解体用)運転技能講習は、1日で受講できますが、事前に車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習を修了していないと受講することができません。

車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習

車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習は、杭打ち機、バイブロ、アースドリルなど、基礎工事で使われる重機を操作するために受講が必要です。受講時間は39時間(5日間)と比較的長めですが、車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習などを持っていれば25時間(4日間)で済みますし、移動式クレーン運転士免許を有していれば9時間(2日間)で受講が修了します。これらの受講要件によって、受講料金も変わります。

不整地運搬車運転技能講習

不整地運搬車運転技能講習を受けることで、最大積載量が1t以上のクローラー式不整地運搬車やタイヤ式不整地運搬車などを運転できます。受講時間は11時間(2日間)です。本講習は、運転免許証があれば受講できますので、問題ない場合がほとんどでしょう。

高所作業車運転技能講習

高所作業車運転技能講習を受講することで、作業床の高さが10m以上のブーム式高所作業車や垂直昇降式高所作業車などが運転できます。最長で17時間(3日間)ほどかかりますが、運転免許証があれば、14時間(2日間)になります。受講時間を短くできる資格や免許が多数ありますので、受講の際は事前に確認してみましょう。

小型移動式クレーン運転技能講習

小型移動式クレーン運転技能講習を受講すれば、吊り上げ荷重5t未満の小型移動式クレーンの運転できます。講習は、最長で20時間(3日間)かかります。クレーン運転士免許証などを所持していれば、受講時間を短くできますが、それでも17時間(3日間)かかります。

フォークリフト運転技能講習

フォークリフト運転技能講習を受講すれば、最大積載質量が1t以上のリーチ式フォークリフト、カウンターバランス式フォークリフトなどを運転できます。関連する資格や経験などがない場合、受講時間は最長で35時間(5日間)となります。運転免許証などがあれば、受講時間は31時間(4日間)になりますし、さらに「フォークリフトの運転の業務に係る特別教育」修了後に、運転業務経験が3ヵ月以上あれば11時間(2日間)になりますので、受講の際は事前に所持している資格などを確認しましょう。

ショベルローダー等運転技能講習

ショベルローダー等運転技能講習を受講すれば、最大荷重1t以上のショベルローダー、またはフォークローダーを運転できます。受講資格がいくつかありますが、運転免許証などがあれば問題ありません。

受講時間は、最長で35時間(4日間)ほどかかります。運転免許証などがあれば、31時間(4日間)になりますし、さらに「ショベルローダー等の運転の業務に係る特別教育」修了後に、運転業務経験が3ヵ月以上あれば、11時間(2日間)になります。

重機を移動させる免許も必要

前項でご紹介した講習を受ければ、重機自体の作業や運転ができます。ですが、建設機械の走行方式がクローラー(キャタピラー)の場合は、一般道路を走行できませんので、トラックやトレーラーなどで移動させる必要があります。

建設機械には、クローラー式ではなくタイヤ式で一般道路を走行可能な物があります。しかし、建設機械で一般道路を走行する場合は、大型特殊免許を所持している必要があります。

オペレーター付き重機レンタルなら、資格を持った作業員を探さなくても大丈夫

建設機械や重機は、危険を伴う特殊な作業を行うための機械です。ですから、必要な教育や技能講習を受け、修了証を受けた上で運転や操作を行う必要があります。また、作業の資格や免許があっても、重機の移動にはトレーラーなどが必要な場合もあり、その場合、トレーラーを運転できる運転免許証も必要になります。

なお、重機レンタルのJukies(ジューキーズ)では、クレーンと高所作業車であればオペレーター付きでレンタルも可能です。ぜひご検討ください。
商品はこちら → https://jukies.net/

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