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玉掛けはクレーン作業に必須の資格
クレーンで荷物を吊り上げ移動させるためには、バランス良くフックを掛けないと思わぬ大事故につながることがあります。そのため、クレーンでの作業を行う場合には、フックに荷物の掛け外しをする「玉掛け」の資格を持つ作業員が必要になります。
ここでは、玉掛けをするために必要な資格のほか、クレーン作業に関連した資格についてご紹介します。
玉掛けとは?
玉掛けとは、クレーン作業を行うときに、クレーンのフックに荷物をかけ外しする作業のことを指します。この玉掛けが適切に行われないと、思わぬ事故に発展することもあるため、とても重要で技術のいる作業となります。
玉掛けの作業手順
実際の玉掛け作業は、どのような手順で行われるのでしょうか。
建設業労働災害防止協会では、下記の手順で行うことを推奨しています。
- クレーンを呼ぶ
- 玉掛けをする
- ワイヤーを利かせる
- 地切りをする
- 巻き上げる
- 横移動をする
- 降ろす
- 荷解きをする
作業自体は記載のとおりですが、準備段階において、荷物のサイズと重さに合った吊り具の選択、ワイヤーの損傷などを確認する作業が発生します。
また、作業中は常に周囲に人がいないことを確認する必要もあります。
玉掛け資格を取得するには?
玉掛け作業をするには、労働安全衛生規則第83条玉掛け技能講習規程(労働省告示第119号)に 基づき、玉掛け技能講習または玉掛け特別教育を修了しなければいけません。
では、実際に玉掛けの資格を取得するためには、どのようにすれば良いのでしょうか。ここでは、玉掛け技能講習および玉掛け特別教の受講資格や、講習内容について紹介しましょう。
「玉掛け技能講習」または「玉掛け特別教育」の受講資格と講習時間
玉掛けには、「玉掛け技能講習」と「玉掛け特別教育」の2つの必要な資格があります。前者は荷重1t以上のクレーンで玉掛けを行う技能者を認定する資格、後者は、荷重1t未満のクレーンで玉掛け行う際に必要となる資格です。
いずれの資格も、受講のための唯一の条件は「18歳以上であること」です。
玉掛け技能講習は最大19時間(3日間)で取得できますが、特定の資格や経験がある場合には、講習の一部が免除となるため、短い時間で修了することができます。
■玉掛け技能講習の講習における免除対象資格と講習時間
玉掛け技能講習の講習内容
玉掛け技能講習は3日間で行われます。学科が2日間、実技が1日間というケースが多く、講習内容は下記のような時間配分となります。学科と実技が終わると、修了試験が行われます。講習の費用は受講する場所で異なりますが、概ね3万円以下です。
■掛け技能講習内容と時間(学科)
■掛け技能講習内容と時間(実技)
玉掛け特別教育は9時間(2日間)の受講で資格が取得できますが、1t未満の玉掛け作業が減っていることから、玉掛け特別教育の開催は少なくなっているというのが現状です。
■玉掛け特別教育講習内容と時間(学科)
■玉掛け特別教育講習内容と時間(実技)
玉掛け以外にクレーン作業に必要な資格
クレーンで作業を行うためには、玉掛け以外の資格も必要になります。例えば、クレーンを操作するための資格や移動式クレーンであれば、運転するための免許がそれにあたります。ここでは、玉掛け以外にクレーンでの作業に必要な資格をご紹介します。
クレーンを操作するために必要な資格
クレーン操作をするのであれば、労働安全衛生法に基づく講習を修了して、修了証を取得しなければなりません。
クレーンはそのタイプと吊り上げ荷重に対して、必要となる資格が異なります。おもな資格は下記のとおりです。
■移動式クレーン運転に必要な資格
■クレーン運転に必要な資格
クレーンを運転するための免許
移動式クレーンで一般道路を走行する際には、移動式クレーンの大きさに応じて、大型特殊免許、大型免許などが必要です。もし、免許のない作業員が運転した場合は、道路交通法違反となりますのでご注意ください。
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移動式クレーンを使う場合、玉掛けの資格保持者以外にも、クレーンの操作ができる免許や資格を持った作業員が必要です。ですが、使いたい大きさのクレーンを操作できる作業員がいない場合もあるでしょう。
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