夏場の事務所や工場内の環境改善に、冷房器具は必需品です。一般的にクーラーと言うと、コンプレッサーで圧縮した冷媒の気化熱を利用して空気を冷やす装置を指しますが、本稿では扇風機なども含めた広い意味での冷房機器の特徴やレンタルできる機種についてご紹介します。
目次
クーラーの種類と特徴
クーラーも含めた冷房機器には次のような種類があります。
使用できる場所や条件により適切な機器を選ぶことで効果的に冷房効果が得られます。
クーラー
一般家庭でもよく使われるルームエアコンのクーラー機能では、コンプレッサーで圧縮、液化された冷媒が気化する際の気化熱を利用して空気を冷却します。温度制御が容易で、部屋の中の空気を冷やすのに適していますが、排熱が発生するため室外機とセットで設置しなければいけません。
工場やホールなど空間が広すぎて全体の冷房が出来ない場合は、吹き出し口付近のみを冷やすスポットクーラーが用いられています。通常のクーラーと同じ仕組みのため排熱が発生しますが、排熱をダクト等で屋外に排出しない場合は、冷房効果に相当する熱量の熱風が室内に排出されます。
クーラーは空気を冷やす過程で空気中の水分を凝集させるため、空気を乾燥させる効果もあります。一方で、凝集された水分はドレン水として排出されます。
扇風機
扇風機も昔から使われている冷房器具の代表の一つです。扇風機の冷房効果は、汗などの蒸発時の気化熱によってもたらされます。体感温度を下げる効果はありますが、空気を冷やせません。電源さえあれば安価に設置できるのが特徴です。
気化式冷風機
最近普及しているのが気化式冷風機です。冷風扇とも呼ばれ、水の気化熱により空気を冷やす効果があります。気化式冷風機では、フィルターに水分を含ませ、気化熱により冷やした空気を扇風機で送り出すことで冷房効果を発揮します。
水の気化熱を利用するため、排熱を発生しない点と、冷風に多くの湿気を含む点がクーラーと大きく異なります。冷却能力ではクーラーに劣るものの、消費電力が少なくてすみます。
湿度が高いと水が気化しにくくなり、冷却効果がさがります。風量が多いため、冷風が遠くまで届くことから、屋外でも利用されています。
ミストクーラー
ミストクーラーは、水を微細な霧状にして噴霧し、空気中で気化させることで周囲の気温を下げます。非常に微細なミストのため、肌についてもすぐに気化し、濡れたとは感じられません。
レンタルできる種類
Jukiesでレンタルできるクーラーをご紹介します。
ミストファン
ミストファンはミストクーラーと扇風機を組み合わせた設備です。ミストの気化熱で空気を冷やし、冷気を扇風機で送り出します。
スポットクーラー
熱気のこもりやすい工場内作業などで用いられるクーラーです。冷房効果は高いため、狭いエリアだけの冷房にはとても効果的ですが、排熱の処理には注意が必要です。
工場扇
工場仕様の扇風機です。プロペラの直径が大きく風量の大きいものがあります。
導入ケースをいくつか紹介
クーラーは次のようなシーンで多く利用されています。
イベント会場やホール
最近は温暖化の影響もあってか、これまでにはない酷暑となることがあります。夏場のイベントでは熱中症対策のため、各種のクーラーが利用されています。スポットクーラーも用いられますが、広い範囲で効果のある気化式冷風機やミストクーラーも適しています。
工場作業
工場内作業においても酷暑対策が重要視されています。全館冷房が可能な場合は大型のクーラーの導入のほか、断熱性や気密性が不足している工場では、気化式冷風機やスポットクーラーが利用されています。
レンタルのメリット・デメリット、注意点
クーラーをレンタルする際のメリット・デメリットと、注意点をご紹介します。
メリットとデメリット
クーラーは夏場にのみ使用することが多いため、必要な期間に必要な数だけ利用できるレンタル機器はコスト低減に役立ちます。毎年使用する場合でも、最低限必要な台数のみ購入しその年の暑さにより追加で必要な台数だけをレンタルにするという方法もとれます。
また、夏場以外の使用していない期間の保管場所が不要となるのもレンタル利用のメリットです。
一方、毎年使用する場合は購入した方がトータルコストを下げられます。加えて、急に気温が上がったときにすぐに借りられないというような、レンタル機器が出払ってしまう可能性もデメリットとなります。
クーラーをレンタルする際の注意点
冷房機器を使用する際には電源が必要です。クーラーは消費電力が大きく、電源の種類には100Vタイプと200Vタイプがあります。使用場所で必要な電圧、容量の電源がとれるか事前に確認しましょう。
気化式冷風機は使用環境により効果が変わります。密閉された工場内などで使用すると、湿度が上がりすぎて効果が薄れる場合があります。
また、気化式冷風機には水の補給が、クーラーの場合は排熱とドレン水の処理が必要です。
レンタルの方法（手続きなど）
Jukiesでクーラーをレンタルする手順は次の通りです。
① ユーザー登録する
② 機材の種類、料金、運送方法などについて検索・確定する
③ レンタルを申し込む
④ レンタル費用を支払う
⑤ 機材を受け取る
⑥ 機材を返却する
ユーザー登録から支払いまでは、Webサイトのみで手軽に実施可能です。先ずはユーザー登録のうえ、Jukiesの出品アイテムをご覧ください。
