水槽のレンタルとは?用途や種類を紹介

土木・建築工事や農畜産業では、洗浄、汚水処理、灌水などの目的でさまざまなタイプの水槽が利用されていますが、レンタルサービスでは水槽のレンタルが可能です。

なお、水槽の機能は水をためることにありますが、同じく水をためる機材としてタンクも利用されています。明確な定義はありませんが、本稿では上部が解放されているものを水槽、開口部が狭く蓋のできるものをタンクとします。

水槽の種類

水槽やタンクには用途や形状などに合わせていくつかの種類がありますので整理してみます。

透明水槽

家庭用の水槽や、水族館などで用いられている透明水槽には、ガラス製もしくはアクリル樹脂製のものが多く用いられています。ガラス製は傷がつきにくく透明度が高い点、アクリル製は樹脂としては透明性が高く高強度で割れにくい点が大きな特徴となっています。

子供用の虫かごタイプや小型の水槽にはポリスチレンやポリカーボネート製の水槽も用いられていますが、割れやすい、傷つきやすいなどの弱点があります。

透明水槽の特徴は透明で中が良くみえることで、観賞用や日光を水槽内によく当てたい場合などに適しています。日光が水槽内に届くと苔やバクテリアが発生しやすくなります。

樹脂水槽、タンク

樹脂水槽は、ポリエチレン製もしくはポリプロピレン製のものが多く、農業用の貯水槽やいけすなどに用いられています。海水魚用のいけすでは、塩水による腐食を避けるため樹脂製水槽が特に好んで使われています。

大型の水槽としてはFRP製の樹脂水槽が使用されています。FRPはポリエチレンやポリプロピレンよりも強度が高く、ガラスやアクリルよりも軽量という特徴があります。

密閉式のタンクも、水槽と同様に樹脂のものがあります。上面が解放されている水槽と比べ、密閉できるため、異物や雨水の混入を防ぎたい場合に適しています。安価で軽量なポリエチレン製のローリータンクが広く使われており、内部での苔やバクテリアの発生を防ぎたい用途には黒色の遮光タイプもあります。

金属製水槽、タンク

大型の水槽やタンクには樹脂よりも強度の強い金属製のものが使用されています。金属製は重いため定置用に多く使われていますが、レンタルが可能な移動用もあります。水で腐食しやすいため、長期使用時にはメンテナンスが重要です。

簡易式シートタンク

簡易的な水槽としては、シートタンクと呼ばれるタイプのものがあります。シートタンクは、金属のフレームで防水シートを水槽形状に保持したものです。タンクと呼ばれていますが、上面は解放されているもが多いようです。

フレームと防水シートを分割できるため、移動や設置が容易に行えますが、長期使用には適していません。

レンタルできる水槽は?

実際にレンタルされている水槽を一部ご紹介します。

ノッチタンク

ノッチタンクとは、汚泥処理を行うためのタンク(水槽)です。タンク内部の構造がノッチ(切れ込み)のついた仕切りにより複数のエリアに分割されています。入水口から送り込まれた水は仕切りを乗り越えて隣のエリアに流れ込み、最終的に排水口から流出します。水は仕切りを乗り越えますが、重い汚泥や砂などは乗り越えられずタンクの底にたまるため、水と汚泥を分離できます。

ローリータンク

ローリータンクはポリエチレン製の液体タンクです。軽量で衝撃にも強く腐食にも強いため使用する場所を選びません。

容量は100Lから、大きければ1000L以上のタイプもあります。

導入ケースをいくつか紹介

水槽は次のようなシーンで利用されています。

魚のいけす

鮮魚店や料理店ではディスプレイ用に透明水槽が、市場などでは大型の樹脂水槽が広く使われています。

農業用の貯水

農業の灌水用として雨水をためたり、輸送する際に利用されています。密閉式の樹脂タンクであれば軽トラックの荷台に積んで簡便に輸送できます。

土木・建築工事現場での汚水処理

土木・建築などの工事現場では、雨水や洗浄水の処理が必要です。土砂等の混ざった汚水や洗浄排水は水と汚物を分離しなければならないため、ノッチタンクが使用されています。また、処理前、処理後の水の一時保管にもタンクや水槽が用いられています。

レンタルのメリット・デメリット、注意点

水槽をレンタルする際のメリット、デメリットと注意点は以下のとおりです。

メリットとデメリット

水槽をレンタルするメリットは、必要なときに必要な期間のみ利用できる点です。水の不足しやすい冬から梅雨前までの短期間の農業灌水用や、工事現場の一時的な貯水、お祭りの出店などはレンタル使用でもよいでしょう。

一方、魚の飼育に利用し、育成条件に合わせた環境を作り込みたい場合などにはレンタル機材では好きにカスタマイズできない場合があります。

また短期的には初期導入費用や管理費の削減となりますが、長期的には購入した方がトータルコストを下げられます。

水槽をレンタルする際の注意点

レンタル水槽を使用する場合、前に何を入れていたのかを確認しておくと良いでしょう。混入物が悪影響を及ぼすことも考えられます。

水槽を使用した後の水抜きは意外と重労働です。水槽やタンクをレンタルする際は排水口付きのものを選ぶと便利です。

レンタルの方法(手続きなど)

Jukiesで水槽をレンタルする手順は次の通りです。

① ユーザー登録する
② 機材の種類、料金、運送方法などについて検索・確定する。
③ レンタルを申し込む
④ レンタル費用を支払う
⑤ 機材を受け取る
⑥ 機材を返却する

ユーザー登録から支払いまでは、Webサイトのみで手軽に実施可能です。先ずはユーザー登録の上、Jukiesの出品アイテムをご覧ください。

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