ホイールローダーの特徴や得意とする作業について、良く似た作業を行えるスキッドステアローダー、コンパクトトラックローダー、ショベルローダーとの違いも踏まえて解説します。
目次
ホイールローダーとは?
ホイールローダーとスキッドステアローダー、コンパクトトラックローダー、ショベルローダーは同じくローダー(積み込み装置)ですが、構造の細部に違いがあり、得意とする作業が異なります。いずれもレンタル機器としての取り扱いがあるため、用途に応じて機種を選定して利用できます。
ホイールローダーの構造
ホイールローダーとは、車輪(ホイール)のついた積み込み装置(ローダー)のことを指しています。車両前面に大型のバケットが装着されていて、4輪で駆動します。車体中央にヒンジ機構が備わっており、ヒンジを曲げることで左右へ曲がるため、前輪と後輪が同じ軌跡を通り、内輪差や外輪差が発生しません。
バケットはアタッチメント式で、油圧ショベルやフォーク、ドリルなどと交換することで様々な形状の荷物の運搬、また積み込み以外の作業ができます。
4輪駆動による強力な前進力により、地面の高さ以下の土壌を掘削できるのが大きな特徴です。
スキッドステアローダーの構造
スキッドステアローダーはホイールローダーと同様の作業に使用する重機ですが、車体中央のヒンジ機構を持たず、左右の車輪の回転量に差を付けてステアリングを行います。また、アームの付け根が車体後方にあり、全長が短くコンパクトな構造になっています。左右の車輪を前後逆回転させることで同じ場所で旋回できるため、狭いエリアでの作業を得意としています。
コンパクトトラックローダーの構造
コンパクトトラックローダーは、スキッドステアローダーとほぼ同じ構造ですが、車輪のかわりにクローラ(キャタピラ)が装着されています。スキッドステアローダーよりも悪路走破性に優れ、ぬかるんだ地盤などでも作業できます。
ショベルローダーの構造
ショベルローダーの外観はホイールローダーと似ていますが、駆動輪が2輪のみとなっており、駆動力が劣ります。ホイールローダーは、地面深さ以下の掘削もできますが、ショベルローダーは地面高さ以上のものしかすくい上げることができません。
また、ヒンジではなく、後輪にステアリング機能が付いているため、フォークリフトと同様の外輪差が発生します。
レンタルできるホイールローダーと選び方
ホイールローダーやスキッドステアローダーなどはいずれもレンタル機材があります。用途や作業環境により適切な機種やアタッチメントを選択できます。
機種選定のポイント
ホイールローダーをレンタルする場合、作業内容に合わせて大きさを選定します。
ホイールローダーのサイズは運転質量で表されることが多く、小型の3tクラスであれば、機械質量と乗員の体重を合わせた重量が約3tであることを意味します。
アタッチメント
ホイールローダーはアタッチメントを交換することによりさまざまな作業を行えます。
代表的なアタッチメントを列挙します。
バケット・・・土砂や砂利などを扱うアタッチメントです。法面作業用の法面バケットやクロー付きバケットなどがあります。
フォーク・・・パレット搬送の他、農業、畜産業、林業などのさまざまな積み荷に対応したタイプがあります。
スノープラウ・・・除雪用のアタッチメントです。
グラップル・・・材木などを掴むことのできるアタッチメントです。
スタンプ・グラインダ・・・切株除去用のアタッチメントです。けん引式のアタッチメントもあります。
ホイールローダーの導入ケース
ホイールローダーが利用されているシーンには次のようなものがあります。
土木工事現場
もっとも良く見かけられるケースが、土木工事現場での土砂の積み込み作業です。掘削も可能ですので整地作業にも広く利用されています。
農畜産業
農畜産業でも農地の整備、収穫、牧草の搬送、材木の積み込みなど、広い範囲で利用されています。専用のアタッチメントも各種開発されています。
レンタルのメリット・デメリットと注意点
ホイールローダーをレンタルする際のメリット・デメリットと注意点をご紹介します。
メリットとデメリット
ホイールローダーを利用するシーンは幅広くありますが、建築や農業を問わず、全体の作業の一部の工程となります。そのため、購入しても使用する頻度が高くない場合はレンタルの方がトータルのコストを低減できます。
また、レンタルであれば、作業内容に適したサイズ、仕様の機器を適宜選択が選択できるため、作業効率を高められます。
一方、ホイールローダーの運転には運転資格が必要です。また、安全に作業効率を高めるためには熟練も必要です。
レンタルする際の注意点
ホイールローダーをレンタルする際は、装着できるアタッチメントが作業内容にマッチしているか確認してください。作業効率に大きく影響します。
また、搬入経路や作業エリアの広さ、地盤によっては大型の重機は使用できません。事前に使用環境の確認を行いましょう。
レンタルの方法(手続きなど)
Jukiesでホイールローダーをレンタルする手順は以下の通りです。
① ユーザー登録する
② 機材の種類、料金、運送方法などについて検索・確定する
③ レンタルを申し込む
④ レンタル費用を支払う
⑤ 機材を受け取る
⑥ 機材を返却する
ユーザー登録から支払いまでは、Webサイトのみで手軽に実施可能です。先ずはユーザー登録のうえ、Jukiesの出品アイテムをご覧ください。