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足場の組み立て作業に必要な資格とは?
現場によっては、足場の組み立て作業が必要な場合もあります。つり足場や張出し足場、または高さが5m以上の構造の足場の組み立てなどを行う場合は、労働安全衛生法により、「足場の組立て等作業主任者技能講習」を修了した者が作業を指揮しなければいけません。
ここでは、足場の組み立てに必要な資格と関連する資格について、取得方法などを紹介しましょう。
「足場の組立て等作業主任者」の取得方法
「足場の組立て等作業主任者」は、労働安全衛生法に定められた国家資格です。足場の組立て等作業主任者技能講習を修了し、学科試験に合格すると、つり足場や張出し足場、または高さが5m以上の構造の足場の組み立て、解体、変更の作業を行う場合において労働災害の防止などを行う指揮監督者になれます。
また、受講には下記のいずれかの資格や経験が必要です。
・足場の組み立て、解体または変更に関する作業に3年以上従事する
・大学、高等専門学校または高等学校において土木、建築または造船に関する学科を専攻して卒業し、2年以上足場の組み立て、解体または変更に関する作業に従事する
足場の組立て等作業主任者技能講習の内容は、「学科講習(13時間)」と「学科試験(1時間)」の計14時間となり、科目とそれぞれの講習時間は下記のとおりです。
■足場の組立て等作業主任者技能講習の内容と時間
また、特定の資格や経験がある場合は、一部講習免除となり、下記のように短い時間で修了することができます。なお、この講習免除を受ける際には、特別教育修了証のコピーや、事業主経験証明などが必要となります。
■足場の組立て等作業主任者技能講習における免除対象資格と講習時間(学科試験1時間 別途必要)
「建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者 」の取得方法
足場の組み立て作業に関連する資格のひとつである「建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者」は、労働安全衛生規則に定められた国家資格です。建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者技能講習を修了し、修了考査に合格すると、建築物の金属製の骨組みや鉄塔(高さが5m以上)の組み立て、解体、変更の作業を行う場合において労働災害の防止などを行う指揮監督者になれます。
また、受講には下記のいずれかの資格や経験が必要です。
・建築物の金属製の骨組みや鉄塔(高さが5m以上)の組み立て、解体、変更の作業に関する作業に3年以上従事
・大学、高等専門学校または高等学校において土木または建築に関する学科を専攻して卒業し、かつ2年以上建築物等の鉄骨の組み立て等の作業に従事
建築物等の鉄骨組立て等作業主任者の講習は下記のとおり、「学科(11時間)」の講習と「修了考査(1時間)」の計12時間が2日間にわたって行われます。
■建築物等の鉄骨組立て等作業主任者の講習の内容と時間学科
建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者の講習においても、とび技能士ほか関連資格の保有者には、一部講習科目の免除があります。詳しい規定については、受講申込時に確認しましょう。
とび技能士 の取得方法
足場の組み立て作業に関連する資格に「とび技能士」もあります。この資格は、各都道府県の職業能力開発協会が実施する国家資格で、1~3級まであります。とびに関する学科および実技試験に合格すると、とび作業の段取り、仮設の建設物の組み立てや解体、掘削、土止め、地業など、とびに関する能力を保証され、とび技能士を名乗ることができます。
とび技能士の受験資格は、下記のとおりです。一部、学歴により必要な実務経験年数が異なります。例えば、1級を実務経験基準で受ける場合、通常規定(中学卒業)であれば7年ですが、高等専門学校卒業であれば5年、大学卒業であれば4年となります。
■とび技能士受験に必要な資格
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